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鈴木恵特別インタビュー!

  • tomorama
  • 2014年5月26日
  • 読了時間: 10分

6月21日のイベント「Brian Wilsonの誕生日を勝手に祝う会!」に出演いただく鈴木恵TRIOのリーダー、鈴木さんにいろいろ聞いてみた!!

管理人マーセラによる鈴木恵特別インタビューをお送りいたします。

≪鈴木さんのプロフィール≫=================================

鈴木恵と書いて【スズキ サトシ】 生まれも育ちも新潟。大学進学のため上京しますが、その4年間以外はずっと新潟市内に住んでいるそうです。EXTENSION58(エクステンションファイブエイト)というバンドを1994年に結成、1997年、パワーポップの名門K.O.G.A Recordsより1stアルバムリリース。以降、通算アルバム4枚、ミニアルバム/マキシシングル各1枚をリリースしています。今年で結成20年、幾度かメンバーチェンジがありましたが、全ての曲の作詞・作曲を手掛ける鈴木さんとドラマーの伊東茂さんはずっとEXTENSION58での活動を続けてきました。メンバーは全員新潟県内在住。その活動期間の長さとたゆまぬミュージシャンシップを讃えてか「老舗パワーポップバンド」などといわれています。

一方、鈴木さん自身のソロバンド「鈴木恵TRIO」は2005年に結成。よりコーラス&ハーモニーを効かせたソフトロック路線。軽やかなポップミュージックを聴かせてくれる3人組。ライブでは、レギュラー3人にピアノやホーンセクションなどが加わることもあり、最大7人編成で演奏したことも。全員新潟県内在住。ミニアルバム『毎日が8ビート』好評発売中。

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マーセラ(以下、M): まずは鈴木さん、このたびは当方のイベントに鈴木恵TRIOで出演承諾いただきありがとうございます。TRIOの皆さん全員Beach Boysが好きだとお聞きしたんですが、好きなアルバムと好きな曲を教えてください。

鈴木(以下、S): アルバムは『SUNFLOWER』です。どの曲も素晴らしく最もビーチボーイズらしいビーチボーイズアルバム。めっちゃ音楽に立ち向かっている、という気迫を感じます。

1つじゃなきゃダメですか….? もう1つは『FRIENDS』。全ジャンルを通じて世界中で一番美しい音楽が詰め込まれているレコードだと思っています。

好きな曲はというと絞り切れないけど「英雄と悪漢」、「ドント・ウォーリー・ベイビー」、「セイル・オン・セイラー」。それに「ディードリ」、「ディズニー・ガール」などですかね。ブルース・ジョンストン好きでもあります。

M: 鈴木さんの初めて買ったレコードって何ですか? 

S: 小学生のころ、誕生日に親から「ピンクレディーのベスト」を近所のレコード屋で買ってもらいました。

M: 最初にハマった音楽アーティストって誰になりますか? 「学校から帰ったらそればっかり聴いてた、アルバム制覇して聴きまくった」的なやつは?

S: 中学生のころは、サザン。「いとしのエリー」なんて聴いてた…ふぞろいな輩でした。次第に、友達の影響でYMOを聴き始めて、そこからテクノロジーに興味を持ち始め、テクノ~ニューウェーブからムーンライダーズという流れで、次第に洋楽にも興味をもち始めました。

M: バンドで最初に演奏した曲は?

S: 友人に誘われて、初めてライブハウスのステージに立ったのが、高校2年生。そのころ、ポジティブパンクという音楽が流行りはじめて、髪を立てて、黒い服着てベース弾いてました。スボンは学生服だったのを憶えています。以降は、バンドをやめて、進学と同時にJAZZのビッグバンドに入るわけです。当時は、音楽に真面目に取り組んでみようと考えました。

M: Twitterでやり取りしてた時、Beach Boysのディードリだったか? 「フルートとフレンチホルンの譜面書いてやったことがあります。」って仰ってましたよね。やはり大学時代にやっていたからなんですね。最近やっと鈴木恵TRIOの『毎日が8ビート』を手に入れ聴いてます。ホーンが似合いそうな曲が多いです。

S: フレンチホルンはディードリじゃなく「神のみぞ知る」ですね。我流なのですが、譜面書くのは嫌いじゃないので、奏者がいてくれるのであれば、書く事もあります。僕の譜面は、「どうしてもこの音が欲しい」とか、「どうしてもこの和音が必要」ってタイプの譜面じゃなくて、「譜面があれば吹けるよ。」って人と楽しく一緒に合奏するためのツールとしか思ってないんです。あくまで奏者重視で書きますよ。譜面が苦手な人にドレミの譜面渡しても苦痛だし、管楽器の人に音拾って来て、というより譜面の方が早かったりするし。人に応じて。最終的に辻褄が合ってればそれで良いって考え。

M: いつかそのアレンジのBeach Boys沢山聴きたいです! 鈴木さんのブログの写真でホーンセクション入りのバンドの写真見て、華やかで良さそうだな~、と。確か東京でもやりましたよね? 行けなくてホント後悔しました。

私が鈴木恵TRIOを初めて観たのが、山本聖くん(PLAYMATES・CLANDESTINE・momo-sei)の企画ライブでした。その時に、ダンサブルなアレンジに乗った“身のこなし”という歌詞が強く印象に残っていました。でも、すぐにTRIOのCDは買わず、EXTENSION58の方から先に聴きだしました。

S: 身のこなし……? それ何でしたっけ? 

M: (忘れることもあるんですね...笑) 鈴木さんの甘い声にキリッとしたハンサム声のおおのさん、柔らかな青木さんの女性声がとってもいい感じ。1曲目はKeep On Eye On Summer(Beach Boys)が始まるのかと….。

S: トリオの音楽は、古き良き音楽をベースにおきながら、日本語のオリジナルをやっているグループ。とかく、この辺りの音楽って、懐古 is No.1みたいなものが先立ってしまうように思うんです。そういったことより、ビーチボーイズという聴けば聴くほどマニアックな音楽、だけど、相反して、これだけ一般に受け入れられているというポピュラリティーを併せ持っているという、この「うらはらの大衆性」みたいなものに非常に興味があるんですね。

‘60年代サウンドを再現するのはとても難しくて、僕には不可能なところがあるんだけど、せめて「鈴木の音楽は、なんだかわからないけど、あれ何か懐かしい感じがするわね。」くらいなモノを作りたいと思っています。「ポップス」ってのは文字通り「大衆音楽」だから、マニアックが先じゃなくて、あくまでも「ポピュラーミュージック」でありたい。あり続けたい。そこは決して避けて通っちゃいけないところ。「大衆性」を追求して行く中で、多分、結果奥の深いものができるんだろうなって気がする。ノットイコール、ひとりよがり。それを信じてやっとります。

M: 私、EXTENSION58にはたまらなく「THE KNACK」を感じてしまいます。

S: EXTENSION58に関しても、やはり’70年代パワーポップバンドを再現しようという感じはないのですが、好きな音楽性に関しては誤摩化さずに、むしろあからさまに表に出していこうと思っています。サウンドを再現するのは決して嫌いじゃないし、できることなら僕もやりたいんだけど、なんかそれをやっちゃうと、イメージがつきやすい分、幅広いポップスの可能性を自らで狭めてしまうような気がするんですね。

いろんな方がいろんな角度から入ってきやすい音楽、だけど音楽好きは裏切らない裏付けされたサウンド、を目指してます。’70年代の音楽が好きなので、随所に隠し切れていない隠し味がもろにでているのではないでしょうか?

M: ところでよく聞かれると思いますが「EXTENSION58」のグループ名の由来は?

S: 「内線58」という意味なんですが、バンド名そのものの意味は特にありません。当時、バンド名も服屋のブランド名も数字を付けるのがなんとなくかっこ良いとされていた時期(僕がそう思っていて)で、あとは、長いバンド名にしたかったってのがあって、ファイブエイトってのがカタカナで書くと長くて響きが綺麗かな、と思いまして、付けました。「エクステンション」は後付けで探しました。ロマンチック性はなく、意外とロジカルに付けたもの。

SM58というどこのライブハウスにもある標準ひな型的なマイク。いつでもどこでも使われ愛し続けてほしい、って思いも58には含まれています。しばらくしてから、沖縄に国道58号線というがあることを知り、僕らの58はすっかり陰を潜めてしまいました。

M: ROUTE58にしなくて良かった(笑)。

EXTENSION58のアルバム『SAIL ON!』でBeach Boysのカバー「Sail On Sailor」がありますが、これをやろうと思ったきっかけは何だったのでしょう?

S: もう15年も前のことは忘れました。当時、僕の中で沸々と来てたんでしょうね。カバーってのは、自分の中で今来てる! って曲をやってる訳ですから。ライブでも良くやりましたよ。

M: 忘れましたですか。この頃はまだ3人編成の時代でしたね。もし、Beach Boysファンの人が興味を持って聴いてみようと思うなら、この『SAIL ON!』だけでこのバンドをわかってほしくない、というか、斎藤さんというもう1人のギタリストが入ってからのEXTENSION58が今の基本形態なので、以降のアルバムも併せて聴いてほしいと思います。

今、鈴木さんは、EXTENSION58と鈴木恵TRIOと2つのバンドをやっているわけですが、TRIOをやってみようと思ったきっかけは?

S: 細かいことを言うといろいろある訳なんですが、まあ、もう1つ掛け持ちでバンドがやりたかったんですね。基本、僕は「音楽が好き」もそうなんだけど「バンドが好き」だから。格好をつけているようにきこえるかもしれないけど、僕の曲でメンバーやオーディエンスが少しでも幸せを感じてくれるなら、という思いで、曲を書くように心がけています。Againで一緒に演奏する、おおのくん、青木さんも、楽しく演奏してくれる。でも、こういう気持ちこそが、実はオーディエンスにいの一番に伝播するものなんだよなって。自分は誤摩化せても、お客さんは誤摩化せない、という。これがライブだと思うし。脱線いたしました。

M: 鈴木恵の別チャンネルを皆さんに…ということですね。溢れんばかりの才能ですからねぇ、色んなタイプの曲を書きたいのでしょうね。で、皆んな幸せ気分に! ファッションも「TRIOでは蝶ネクタイ」とメリハリ付けてるところが素敵です。

ところで私、鈴木さんの書く詞が大好きです。デビューアルバムから数枚は、全部英語だったじゃないですか。それが2005年の『THE DAYS IN THE WATER』から(PILOTのカバーを除いて)日本語詞にチェンジ。ファンの人達の反応はいかがでしたか?

S: 賛否両論はあったかもしれないけど、録音しちゃったから、否の方は無視。当然ながら、ライブではもう歌い始めていた訳なので、そんなに違和感はなかったですよ。と、感じているのは僕だけなのか。くらいに、自分には一大決心的なものはほとんどなかったですね。曲が好きっていわれると、「どうも。」で返せるんだけど、歌詞はマジで自信ないから、歌詞が好き、とか言ってもらうと、めちゃすり寄っちゃう。そんな感じ。

M: さっきの身のこなしじゃないですけど、日本語が軽やかにメロディに乗っているのが素晴らしいです。鈴木さんってひょっとするとナイアガラーですか?(笑)

S: そうでもないつもりだけど。「LET IT RIDE」って曲 は「ウララカ」ですけどね。あ、思い出した! “身のこなし”ってこの曲だね。

M: リオ・グランデの2人は大瀧さん大ファンですよ。この前のライブで「ウララカ」やりました。石井健一のやってるバンドでは、音頭やノベルティものにも挑戦していますよ。

S: 共演が楽しみです。早くライブ拝見したいですよ。

M: こちらこそ、よろしくお願いします。EXTENSION58のニューアルバムのレコ発ツアー中だというのに、無理をいってすみません。次の日仙台に行かれるんですよね。何はともあれブライアン・ウィルソンの誕生日を勝手に祝って(笑)盛り上がりましょう!

その、ニューアルバムからのPVを紹介しておしまいにします。とてもキャッチーで素敵な曲です。

このPVでは皆さん踊ったりしてますけど、演出家のような方はいらっしゃったんですか?

S: レーベル(POPWORK Records)のオーナーであるメリメくんが監督、シナリオ、撮影を一手に引き受けてくれました。普段、4人とも踊る事はないけど、でもなぜか、嘘がない(!)良いビデオが録れたんです。とても気に入ってます。

M: メリメさん、素晴らしい才能ですね! 4人ともカッコいいです。斎藤さんが一番ノリノリですね!!┏( >_<)┛ 今日はどうもありがとうございました!

◆インタビュー後記◆

EXTENSION58のライブ(2014.5.18@下北沢シェルター)後のインタビューだったため、鈴木恵TRIOの話よりもEXTENSION58の話が多めのインタビューになってしまいました。話があっちこっち飛んでしまい、読みづらかったかも知れませんが、鈴木さんの生の声をお届けでき、鈴木さん自身のサイトにも載っていないような情報もここにお届けすることができました。ゆっくりとお読みいただけたら幸いです。

 
 
 

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